勢いのあるifi-audioが自信を持って出す製品の性能は本物か?

英のifi-audioは本国ではAMRと言うブランドで日本円で50万円程度のハイエンドクラスのオーディオ製品を出しているメーカーの普及性と音質を追求したブランドです。

micro iDSD BL以外にも世界的に人気で受賞暦も沢山あり、定価3万円以下のnano iDSDと言った高性能とコスパを追求した製品が有名です。

そんなmicro iDSD BLですが、公式サイトの謳い文句は「ポタアン史上最強宣言 ライバルは据え置き」となかなか挑戦的な感じです。
勿論、そこまで仰るのですから、性能は自信を持っている模様ですが、肝心な性能について触れたいと思います。

7万円だけど内容はそれ以上?

先に言っておきますが、実は筆者もmicro iDSD BL所有者で、旧micro iDSDも過去に所有しておりました。 ※現在は旧機は処分済み

旧micro iDSDはおそらく世界初dsd512対応機で、その性能は当事他のメーカーが真似出来ないぶったまげスペックでした。
micro iDSD BLは旧micro iDSDのマイナーチェンジっぽく見えますが、そうでもなく、筆者から見てもかなり進歩している様で、据え置き環境としてはメインで使用する位には愛用しております。

私を含む愛用者には音楽の仕事をしているエンジニアの方が多く、音の探求者やそれを糧としている方からも評価は高い内容で、特に音のアプローチは素晴らしいの一言に尽きます。
一言で言えば「何をさせてもしっくり来る音」です。
※筆者個人の感想なので、環境やアプローチ方法によっては余裕で左右されます

音に欠点は感じさせず、ほとんどのヘッドホンを鳴らせる高出力も魅力と言えそうです。

良いポイント

micro iDSD BLは特に以下の要素が強いと思われます。

1・アナログ部分の完成度の高さ
2・DSD512と768khz/32bit対応の超スペック
3・高感度のイヤホンから鳴らしにくいヘッドホンまで幅広いカバー
4・据え置き環境としても高性能

1はメーカーが特に力を入れたと思われる部分で、旧micro iDSDの欠点を見事に克服したと言う印象です。
勿論、旧micro iDSDの音の存在感も圧倒的でしたが、それはDSD512での話しであり、聴きやすさとは別の話でした。
旧micro iDSDは低域が弱く、イヤモニの傾向とも言える中~高音が強く、お世辞にも長期間聴ける音とは言えませんでした。

以前はメインとして使うには辛い所でしたが、今回のこの点の改良に関しては素晴らしいの一言に尽きます。

だって、瞬時に筆者のメイン機が変わった位ですから。

2は当記事の執筆時ではこれと同等の性能を出せるポタアンは英Chord ElectronicsのHUGO2(約25万円)のみで、他の対抗馬と言えば一部の据え置き機のみとなっております。

そういう意味では「ポタアン史上最強宣言 ライバルは据え置き」はほぼ間違いないと言って良いと思われます。

3はiEMatchというmicro iDSD BL内蔵の機能を使ってスイッチの切り替えを適正にすれば一番良い音量で音楽鑑賞が可能となっております。
鳴らしやすいものから鳴らしにくいものまで広範囲のカバーが可能で死角はない感じで、
4の据え置きとしての使用も問題なく出来る内容となっております。

メーカーが想定している使い方なので当然かも知れませんが。

一方でこの辺はどうかと思う点

筆者が使用して思う欠点は以下となります。

1・iEMatchの設定はコツがいる
2・切り替えスイッチの仕様は改良の余地アリ
3・スマホでの外出使用は少々辛い
4・USB出力がA-オスと言う変わりっぷり

1は設定について公式の見解があるのでそちらを参照すれば良いと思われます。
しかし、少々手間な点や一見さんには不親切な仕様と言えるでしょう。

2は1の続きとも言えますが、移動しながらや不安定な場所での使用ではスイッチが勝手に切り替わる仕様となり、急に爆音になる危険性があります。
他にも筆者やその他一部ユーザーが経験しているスイッチボタンが取れやすいと言うのも欠点であり、改良が待たれる所でしょう。

3は本体の見た目通りの内容とこれまでの短所と一致性があり、移動時の使用には一工夫が必要となります。

4に関してはiPhoneユーザーには朗報かも知れませんが、androidユーザーにはそれ程良い事とは言えなさそうです。
更に、オーディオグレードのケーブル使用ともなれば、選択の幅がかなり縮小されます・・・

それでも無視出来ない魅力の数々

短所が色々あっても愛用しちゃう筆者は以下の点を重宝しております。

1・10万円以下のポタアンでは唯一DSD512&768khz/32bit対応
2・聴き疲れしにくいが、音の情報量も素晴らしい
3・カスタマイズするのも楽しい
4・下手な据え置き機よりも安値で高性能

1は高レートのオーディオ再生がしたい方ならまず飛びつくべきでしょう。

2は音楽の垂れ流しをする方にとってはとても魅力的と言えるのではないでしょうか?
実際に私もmicro iDSD BLのお陰で大量のアルバムや楽曲の視聴が可能になった位ですし。

3は筆者の観点ですが、同ifi-audioのiSilencer3.0・iDefenderf3.0・iPower(合計約2万円)の追加で音の透明度が格段に向上すると言う点も魅力的で、他にもGND出力からGND分離も可能と言った仕様も面白い点と言えます。
※GND出力は元々分離接続を想定していないので、駆動力については期待しては行けない

4は今の所「これだ!」と思える7万円程度の据え置き機が思い浮かばないので、その点も踏まえて筆者は気に入っております。

この様な方は是非検討を

1・10万円以下で据え置き可能な高音質ポタアンが欲しい
2・長期間聴いても苦にならない音質が必要
3・ハイエンドヘッドホンも鳴らし込みたい

雑記

micro iDSD BLは搭載されているDACはバーブラウン社の製品で決して最新スペックとは言えません。
それ故に「立体感がない」等の声もあります。

その反面、音楽のプロが認める音質なのも事実です。

筆者の見解は、音楽鑑賞の際はどこに重点を置くかが重要だと考えております。
この点は人それぞれなので自身にあった機器をチョイスすると良いでしょう。

その点ではまずは視聴をしてから検討する事をオススメします。

ちなみに、コスパ重視の私はDSD512とアナログ部分の強化に惹かれて視聴もせずに販売日に突撃&購入しましたw
もっとも前機を持っていたのも強い要因かも知れませんが。

話は変わりますが、個人的に「Pro-Ject Pre Box S2 Digital」が据え置きの対抗馬として気になっております。
日本では上陸していないので海外輸入になりますが・・・